事業所の不要な段ボールはどうやって処分する?
事業運営をしていると、さまざまなごみが発生します。とくに物品の仕入れがある事業は、コンスタントに段ボールごみが発生するでしょう。紙製ではありますが、大きく重量もあるので、処理の仕方がわかりにくいものです。ここでは、事業所から発生した段ボールの処理について解説をします。事業系のごみ回収について知りたいかたは必見です。
事業所から出た段ボールはどうする?
事業は規模に関係なく段ボール廃棄の際、委託処理や回収依頼が必要です。ここでは具体的な段ボールの処理について解説します。
廃棄物処理業者の利用
事業で排出したごみ全般をあつかう、廃棄物処理業者へ委託することによって段ボールの処理が可能です。正規の廃棄物処理業者は、都道府県から許可を得て運営をしています。委託するときは無許可ではないかを確認する必要があります。
また、段ボール処理には委託契約書の提出も必要です。さらに、1回の量感が多い場合は無料で回収することもあります。1か月に20~90枚程度の量感を、保管するスペースがあればコストがかからずお得です。自治体ごとにルールが異なるので工夫して利用しましょう。
横浜市における段ボールの処分方法
横浜市の段ボール処理について具体的に解説します。
市区町村では扱っていない
横浜市は、事業により発生した小さな段ボール1つでも、自治体のごみ回収BOXを使用できません。家庭ごみと事業ごみは厳しく分けられています。もし、事業ごみを家庭ごみの回収BOXに捨てた場合、勧告が出されます。なお捨て続けた場合、罰金2,000円が発生するので注意しましょう。
自己処理の注意
事業は、可燃ごみを自身で清掃工場に搬入することで処理ができます。区によりますが、およそ1キロあたり13円程度の費用が必要です。しかし、段ボールは基本的にリサイクル扱いとされるので受け取りを拒否されます。
また、不燃ごみも処理できないので、あらゆるごみを排出する事業は不便に感じるでしょう。
不用品回収業者の利用
不用品回収業者には、事業・家庭問わずあらゆるものを回収してもらえます。段ボールももちろん回収可能であり、細かい分別をする必要がないので簡単です。
しかし、悪質な業者が不法投棄する問題があります。ごみの内容から企業が捨てたものと判断されては、信用問題に影響するでしょう。さらに、相場よりも高額請求されることもあるので、取引は慎重にならなければなりません。
不用品回収業者にも廃棄物処理業者とおなじく、都道府県から許可が必要です。また民間業者であれば、廃棄物収集運搬業許可も必要とされます。正しい運営がされている業者であるかを必ず調べましょう。無許可の業者はトラブルのもとです。
廃棄物処理業者への委託
横浜市では事業系ごみを、一般廃棄物と産業廃棄物にわけています。
段ボールは、一般廃棄物に値し「資源可能な古紙」として区別されています。事業で出た紙ごみは再利用が可能です。段ボールのほかには、雑誌や新聞、紙パック、シュレッダーゴミなども含まれます。
横浜市では細かく紙ごみを分別し、廃棄物処理業者へ委託後、リサイクル化を積極的におこなっています。事業は極力リサイクルの協力を促されているので、業者に委託する際は段ボールとほかの紙ごみを混ぜないようにしましょう。
段ボールを処分するときの注意点
事業で排出した段ボールごみは、廃棄物処理業者への委託が多くなるでしょう。そこで、段ボールの出し方や、業者の選び方など処分時の注意点を解説します。
段ボールの状態
段ボールはきれいな状態であればリサイクルにまわされます。しかし、汚れている場合は一般廃棄物として捨てられるので、分別を気にする必要があります。目安として油や液体による汚れ・雨による変色・塗料やワックスがついたもの・破れているものは廃棄にまわる可能性が高いでしょう。
どの程度の汚れや劣化がボーダーラインであるかは、各業者に問い合わせる必要があります。
業者選び
価格がそれぞれ異なるので、見積りを複数に出しましょう。また、安すぎる業者には注意が必要です。都道府県の許可を取らずに運営している可能性があります。
また、悪徳業者で料金やサービスが、想定と変わるトラブルもありえるでしょう。口コミサイトやSNS・地域の相場も調べたうえで、慎重に選ぶことが重要です。
パック料金と量感
業者のなかには、トラック台数を基準にしてパック料金を提案するところもあります。1台のトラックが稼働することで固定料金が発生するプランです。
一見お得に見えますが、段ボールの量感が少ない場合、割高になることもあるでしょう。また、1台で足りる量感でも2台にわけて積み、わざと料金の発生をねらう悪質な業者もあります。
パック料金は、コストパフォーマンスを考えたうえで、信頼できる業者に依頼しましょう。
まとめ
段ボールが日々大量に発生する事業は、処理がとても大変です。いかにコストをかけずに処理をするかを考えなければなりません。横浜市では事業系ごみの回収をおこなう業者が多数存在します。信頼出来て、価格に納得できるところを探せるでしょう。しかし、悪徳な業者も多く、あとから高額な請求をされることもあります。徹底的に情報を調べることが重要です。ぜひ、信頼できる業者を複数探し、見積もりを出してみましょう。
-
引用元:https://e-bright.jp/