事業ごみに出されるペットボトルとは?分別方法なども紹介
会社でしっかりとごみの分別を行えているか、疑問に思う方もいるでしょう。従業員が飲んだペットボトルのごみはたくさん溜まりやすいものです。適当にごみに出してしまうとリサイクルできなかったりごみ処理の際に業者に迷惑をかけてしまったりします。そこで今回は、事業ごみのなかのペットボトルの分別について解説しましょう。
事業系ペットボトルの正しい分別方法
会社などで出るごみは事業系ごみに分類され、一般の家庭ごみの収集に出すことはできません。ペットボトルはいろいろなところから排出されていますが、どこから排出されるかによって、さらに分別する必要があります。こちらで解説しましょう。
自動販売機脇排出型
飲料販売事業者が排出の責任者となっているのが、自動販売機脇排出型のペットボトルごみです。簡単にいうと、自販機で買ったペットボトルは自販機横に設置されているごみ箱に捨てるのが正しい分別方法、ということです。
自社排出型
自社排出型は、オフィスや工場などで出るごみのことです。自社で出ているごみなので、もちろん排出責任は各事業者にあります。飲み物のごみはペットボトル以外にも缶やビンなどが出る場合もあるでしょう。社内でしっかり分別ができるよう、貼り紙をしたり、ごみ箱を増やしたりするなどして、分別のしやすい環境づくりを行うことが大切です。分別ができていなければ、全体に注意喚起するなどして、分別を行うようにしましょう。
拠点持込型
拠点持込型は、スーパーの入り口などにあるリサイクル用のごみ箱やコンビニのごみ箱などに、ペットボトルを持って行って捨てるという分別方法です。店舗で購入したもののごみのほか、自宅などで出たごみをリサイクルするのに客が持ち込む場合もあります。
利用者排出型
駅や空港、サービスエリアといった交通機関、映画館や遊園地といったレジャー施設で出たごみは利用者排出型と分類されます。各交通機関や施設が排出責任をもつのが特徴です。大型のレジャー施設などでは一度に大量のごみが出る場合があり、ごみ箱からごみがあふれるような状況になってしまうと、ごみ箱の周りに利用者がごみを適当に置いて行ってしまうといった状況になってしまうことも。
利用者がスムーズに分別できるよう、分かりやすい分別マークをかかげておく、ごみ箱をたくさん設置しておく、大きなイベントのときは臨時の大きなごみ捨て場をつくっておくなどの対処が必要です。
事業系ペットボトルのリサイクル方法
事業系ペットボトルはどのようにリサイクルされるのでしょうか?自治体によってさまざまな対応がありますが、ここでは横浜市の例を解説します。
資源回収業者に回収してもらう
ペットボトルはしっかり分別することで資源としてリサイクルされます。多くの事業者では飲み物のペットボトル容器がたくさん出るでしょう。自動販売機ではペットボトル以外にも瓶や缶の飲み物も販売されています。ごみを捨てる人が捨てやすいよう、ごみ捨て場を整理しておきましょう。きちんと分類されていれば資源ごみに出すことができます。回収業者の迷惑にならないよう分別を心がけましょう。
産業廃棄物の処理業者に回収してもらう
飲み物のペットボトルや調味料の入っていたペットボトルが汚れている場合は、資源ごみに出すことはできません。事業ごみのなかの産業廃棄物扱いです。ペットボトルのほかにも発泡スチロールや弁当の容器、トレーなど汚れているものも産業廃棄物として処分されることになります。資源回収業者に回収してもらえないものは産業廃棄物の処理業者に回収してもらいましょう。
ペットボトルを処分するうえで注意点
家庭のごみを捨てるのも、事業で出たごみを捨てるのも、自治体のルールにのっとって捨てなければいけません。場合によっては罰則を受ける可能性もあります。事業ごみを処分する上での注意点について解説しましょう。
なるべくリサイクルする
事業ごみのペットボトルは、リサイクル業者に回収を依頼するほか、オフィス内に自動販売機を設置しているような場合は自動販売機の設置業者、飲料品納入業者などが引き取ってくれる場合もあります。業者がスムーズに回収できるよう分別を徹底しましょう。リサイクルできないものは産業廃棄物として処理業者に回収を依頼します。産業廃棄物の量が多いと処分費用も高くなってしまうので気をつけましょう。
分別のルールを守らない場合は罰則もあり得る
分別ルールを守っていないことが分かった場合、守っていないものに対して市が分別するよう勧告や命令を行います。それでもルールを守らないでごみを出してしまうと、罰則、過料が発生するのです。ルールを守らない場合、ごみ回収業者、近隣の住民などに迷惑がかかります。事業者のイメージダウンにもなるので分別のルールをしっかり確認しておきましょう。
まとめ
ペットボトルのごみというと、どこでも出るごみです。一般家庭からも、会社やレジャー施設などからもたくさん出ます。事業で出たペットボトルのごみは事業者がしっかり処分する必要があるのです。リサイクルにたくさんペットボトルごみを出すことができれば、産業廃棄物のごみを減らすことができるので、しっかり分別を行ったり、利用者が分別しやすい環境づくりを行ったりしていきましょう。少しのごみだからといって、家庭ごみのごみ捨て場に事業ごみを捨てるなど、ルールを守らないと罰則がかせられる場合もあるので、しっかりルールを守ってごみの分別を行いましょう。