最近よく聞くSDGsとは?ごみ問題に企業で取り組もう!
近年、SDGsの言葉をよく見聞きするようになりました。環境問題や社会問題に取り組む行動は分かるのですが、なぜ今なのか、どのような意味があるのかなど疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。また、SDGsに取り組む企業も増加しています。そこで、今回はSDGsの意味や現状、必要性を解説します。
SDGsとSDGsを取り巻く現状
SDGsのために考えられた取り組みや、世界中の動きを企業活動やメディアからも見る機会が多くなりました。しかし、何となく分かるけれど実際には何がSDGsなのかよく分からない人も多いのです。まずは、SDGsとは何かから説明します。
SDGsとは
SDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すため、2015年9月に国連サミットで採択された持続可能な開発目標です。今、世界中のさまざまな国では気候変動や紛争、貧困問題、新型コロナウイルス感染症など多くの課題を抱えています。SDGsは、先進国と発展途上国が手を取り合い、世界中で起こる環境問題や貧困、差別や人権問題のような課題を2030年までに解決していこうと考えられた計画や目標です。
SDGsの背景には
SDGsの背景には、地球温暖化や貧困の格差、資源問題など大きな課題があります。これまでに技術開発や経済の発展により人々の生活は豊かで便利になりました。しかし、豊かで便利になる分、地球環境を悪化させているのです。そのため、絶滅する生物や失われる自然などが増え、このままでは人類が豊かに生存し続けるのが難しくなりつつあります。直面したさまざまな課題に対し、先進国と途上国間で多くの時間を費やし議論しました。それでも地域の特性や状況に合わず、途上国からの反発も多くあったのです。
17の目標と169の具体目標
SDGsは、達成期限を2030年として世界共通である17の目標と169の具体目標で構成されています。17の目標には貧困や飢餓を終わらせる、教育や健康的な生活確保のほかにも気候変動の軽減や海洋資源の保全などさまざまです。また169の具体目標とは、17の目標を達成させるための行動を整理したものです。目標は17もありますが、人間、繁栄、地球、平和、パートナーシップの5つにグループ分けするともう少し把握しやすくなりそうですね。
職場で出るごみの種類について
一般にごみと呼ばれているものは、産業廃棄物と一般廃棄物に分類されます。家庭から出るごみは一般廃棄物なのですが、一般廃棄物でも家庭から出るごみは家庭系一般廃棄物、職場から出るごみは事業系一般廃棄物と分類されるのです。企業の事業者は、事業活動中に生じた廃棄物を自らの責任で適切に事業系一般廃棄物として処理しなければなりません。では、産業廃棄物と事業系一般廃棄物はどのように違うのでしょうか。解説します。
産業廃棄物
事業活動により生じた廃棄物の中で、法と政令で定められた20種類が産業廃棄物です。産業廃棄物が適正に処理されなければ、大気汚染や不法投棄などにより土壌汚染や水質汚染などの環境問題にもつながります。また、産業廃棄物を排出する企業側も排出量の削減や排出物の適正な管理などの取り組みが必要になってくるのです。
事業系一般廃棄物
事業活動中に発生した産業廃棄物以外の廃棄物が事業系一般廃棄物です。たとえば、職場で出たお弁当のごみやペットボトル、栄養ドリンクや文具など、職場ではさまざまなごみが出ます。家では分別しているけれど、職場ではやらないという人もいるでしょう。プラスチックごみは海洋汚染や生態系にも大きな影響を及ぼすと問題視されています。また、ゴミの量が減り処分に必要なエネルギーや燃料消費量が減れば、温室効果ガスや有毒物質の発生量を削減できるのです。
分別に取り組み適切な処理をしよう
事業所となれば、従業員も多くSDGsの取り組みが大変だと思われがちですが、まずはゴミの分別やマイボトル使用など、一人ひとりの意識を変えるところから始めてみるのはいかがでしょうか。日々の習慣が変われば今後の社内での取り組みにも浸透し、大きなSDGsへの取り組みへとつながります。
ごみ箱に分別表の表示
ごみ箱を設置している場所に従業員へ目立つよう、分別表やごみのゆくえを貼り付けておけば、分別の意識も高まります。また、ペットボトルはボトル、ラベル、キャップに分けて廃棄するように分別しておくのもよいでしょう。ペットボトルキャップは回収業者を通じて認定NPO法人へ寄付すれば、世界の子どもへのワクチン接種にも役立ちます。そしてSDGs達成に向けた取り組みにもつながるのです。
マイボトルやマイカップを使用する
社内に設置してあるウォーターサーバーを利用するためにプラスチック製コップの使用や、自動販売機でペットボトル飲料を購入する人も多いのではないでしょうか。マイボトルやマイカップを使用するだけでプラスチックやペットボトルの消費が控えられます。プラスチックは自然に分解されず、山や海、川へ流れつけば人の手が届かないので永遠に残ります。そのため、マイボトルやマイカップを使用すればSDGsへの取り組みにつながります。
まとめ
今回はSDGsへの企業での取り組みについて解説しました。企業で大きな取り組みをしていなくても一人ひとりの意識が変われば大きな取り組みにつながります。SDGsへの取り組みは、節水や節電、ゴミの分別、マイバッグの使用など身近なところから始められます。よりよい世界をつくるためにまずは自分が始めやすい部分から取り組んでみるのが大切です。
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引用元:https://e-bright.jp/